個人年金保険を解約してNISAに切り替えた話|50代からのお金の見直し体験

「個人年金保険、入ってますか?」
私は長年払ってきた日本生命の個人年金保険を解約して、思い切ってNISAのインデックス投資に切り替えました。
最初は「途中解約=元本割れ」という現実に気持ちが揺れましたが、シミュレーションをしてみると驚きの結果に…。
この記事では、実際にやってみた数字や流れをまとめます。
入っていた個人年金保険
- 日本生命 個人年金保険(10年確定年金)
- 保険料:月払い14,999円
- 保険期間:20年
- 年金開始:65歳から10年間
- 年間受取:384,000円
- 受取合計:約3,840,000円
合計で約384万円戻ってくる仕組みでした。
NISAつみたて投資のシミュレーション
同じ金額をNISAで投資したらどうなるのか?シミュレーションしてみました。
- 毎月:15,000円
- 想定利回り:年4%
- 投資期間:20年
👉 20年後の予想資産額 約5,457,626円
個人年金保険 vs インデックス投資の比較
- 個人年金保険:3,840,000円
- NISA投資(予想):5,457,626円

ほぼ同じ金額を投じて、個人年金保険の384万円と比べると、約160万円以上の差。
「こんなに違うの!?」と正直びっくりしました。
もちろん、保険には年末調整の控除があり、NISAの結果もあくまで「予想」です。それでも、数字を見比べると「保険にこだわる理由はないかも」と思いました。
以下では、私が実際に比較した「個人年金保険」と「NISAインデックス投資」のメリット・デメリットを、超初心者の視点でわかりやすくまとめてみます。
これを読むと、「保険の安心感」と「投資の可能性」がどちらも見えてきますので、自分に合う選び方が見えてくるかと思います。
個人年金保険のメリット・デメリット
✅ メリット
- 将来もらえる金額が決まっている安心感
契約時に「65歳から毎年○万円を10年間」などと決まっていることが多く、将来受け取る額が見通せます。 - 節税メリット(保険料控除)
確定申告や年末調整で「個人年金保険料控除」が使えるため、所得税・住民税が少し軽くなる場合があります。 - 預金感覚でコツコツできる
難しい投資判断をせず、決まった金額を払い続けられるので、投資初心者には始めやすい選択肢になります。
⚠ デメリット
- 利回り(増え方)が低め
預けたお金に対して、増える分があまり大きくないことが多いです。インフレ(物価上昇)に追いつかない可能性もあります。 - 途中解約で元本割れのリスク
契約期間の途中で解約すると、支払った総額より少ない金額しか戻らないことがあります。 - 運用の自由度がない
増やすかどうか、投資対象をどうするか、という選択権は保険会社に委ねていることがほとんどで、自分で運用戦略を選べるわけではありません。
NISAでのインデックス投資のメリット・デメリット
✅ メリット
- 利益に税金がかからない(非課税)
通常なら利益の約20%が税金として取られますが、NISAを使えばその税金がゼロになります。 - 長期で育てやすい
世界経済全体の成長を取り込めるインデックスに投資することで、長い目で見ると右肩上がりを期待できる可能性があります。 - いつでも売買できる自由
必要なときに売って現金化できるので、柔軟性があります。 - 少額から始められる
一度に大金を用意しなくても、月1万円、2万円などからコツコツ始められます。
⚠ デメリット
短期目的には不向き
株価の上下を狙った短期売買には適しておらず、長期保有が基本です。
値動き(上下)がある
株や投資信託は日々価格が変動します。短期間では元本割れの可能性もあります。
自己判断が必要
どの商品を選ぶか、どのタイミングで買うかなど、自分で決める部分があります。
元本割れしても投資に切り替えた決断のワケ
解約に悩んだのはここです。
途中解約したため、約8万円の元本割れ。
- 支払総額 > 解約返戻金 → 解約時の税金はかからない
- でも「自分のお金を積み立てているのにマイナス…」という現実
納得はしきれないものの、「このまま続けるよりは未来のために動いた方がいい」と決断しました。解約戻し金はそのまま NISAの成長投資枠でインデックス投資 に回しました。
これは「65歳にすぐ使うお金」ではなく、65歳からの老後を安心して過ごすためのお金として運用していく、という考え方です。
50代から投資を始めると「65歳までの残り時間では間に合わない」と感じがちです。
でも発想を変えて、65歳から先も資産を育て続けると思えば、今からでも遅くありません。
「時間が足りないからできない」ではなく、
👉 これからの人生を支えてくれる資産をつくる
そんな気持ちで投資を始めました。
解約後どうしたか?
解約戻し金はすぐに NISA成長投資枠「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」 に投資。
その後、
- 投資開始から1年8ヶ月
- 利益がプラスになり、解約時の元本割れ分もすでに取り戻せた
という状況になっています。
まとめ|保険から投資に切り替えて思うこと
- 営業に勧められて深く考えずに入った個人年金保険
- 勉強して数字を比べてみると、投資の方が自分に合っていた
- 解約で元本割れしても、その後の投資で長く運用していくことにした
結果としては私の場合「切り替えて正解」だったと思います。
個人年金保険は契約時期、期間などで違いがありますので、契約をきちんと見直してみてくださいね。投資は「65歳がゴール」ではなく、65歳からの人生を支える資産づくりだと考えています。
未来の自分に少しでも安心を残せるように、これからも長期で続けていくつもりです。
最後に
「老後資金は保険で準備する」という固定観念に縛られず、数字でシミュレーションして比較してみることでみえてきました。
営業の方ににいわれるがままより、自分で調べて考えて納得して選んでいきたいと思いました。